長芋(ながいも)

長芋の栽培履歴

JAオホーツク網走の長いもは、約90haを栽培しており、粘りがあり食味も良いことから、市場での評価も高く、主に本州方面へ出荷しています。

ながいもの原産と来歴
 ながいもは通常、いもの形から、長形種を「ながいも」、扁形種を「いちょういも」、塊形種を「つくねいも」などと呼んでいます。
ながいもは、中国では紀元前2000年、神農皇帝のときに薬用として使用されていたという記載もあり、非常に古い時代から栽培されていたとみられます。
原産地は中国南部の雲南地方で、これがしだいに北上し、朝鮮半島に伝播し、さらには日本にもたらされたと考えられています。

わが国で栽培がはじまった時期は、縄文後期で、焼畑での雑穀類や陸稲の栽培がはじまる以前のことと言われており、作物の中では最も古い分類に属しています。

知られざるパワー
 ながいもの粘りは、たんぱく質のマンナン(食物繊維の一つ)が結合したムチンという粘質物です。
この特性を活かし、麦飯のパサパサとした感触をとろろ汁で食べやすくしたのが麦とろです。
ながいもには、でんぷん質の糖化酵素であるアミラーゼなどが多く含まれているため、麦とろなどあまりかまずに飲み込んでも良いのは、このおかげなのです。
ながいもには他に、脳や肝臓などを組織する強塩基性の物質コリンが含まれ、細胞膜の浸透圧や脂肪代謝の調整に作用されています。

  • 健胃、整腸、糖尿病、強精、心臓病、慢性胃炎
    すりおろしてとろろ汁で食べます。
    消化作用があるジアスターゼが大根より多く含まれており、食べ過ぎても胃もたれしません。
  • かぜ、せき止め
    すりおろして黒砂糖かはちみつを適量に加え、熱湯を注いですぐに飲みます。
1.種芋の準備作業(3月下旬)

~病害などの発生を防ぐため、種芋を消毒します

1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)
1)コンテナから種芋を取り出し、100~150gのサイズに切っていきます。
1個100gを目安とする事が高収量を確保でき、経済的であるとされています。
1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)
2)切った種芋をカゴに入れて、
1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)  
1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)
3)カゴごと消毒液に漬けます(薬剤浸漬処理)
1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)
4)続けてカゴごと消石灰を溶かした水に漬けます(消石灰乳液処理)
これは種芋に石灰の被膜を作ることで、雑菌効果と切断面を乾燥させてコルク化(キュアリング)を促します
1.種芋の準備作業(3月下旬) 1.種芋の準備作業(3月下旬)
5)ミニコンテナに移してハウスの中でシートをかけて保温します
消毒後、25日前後で発芽します
植付けの時の芽が大きいほど、生育が前進し、収量は高まります
1.種芋の準備作業(3月下旬)    
2.溝切り作業(5月中旬)

~トレンチャーという農機で、土壌を均一に砕土します

2.溝切り作業(5月中旬) 2.溝切り作業(5月中旬) この後に、種芋を播きます
3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)

~ながいもはつる性なので、支柱を立てて、ネットを張り、つるが絡まるようにしておきます

3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬) 3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)
1)支柱を手作業で一定間隔に埋めていきます
3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬) 3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)  
3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬) 3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)
2)ネットを張ります
3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬) 3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)
3)播種から約1ヶ月経ちました(7月6日)
3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬) 3.支柱立てとネット張り作業(5月下旬)
4)播種から約1ヶ月半経ちました(7月15日)
ネットにキラキラした紙のような物はアブラムシの飛来を防ぐものです。
日光で反射し、キラキラ光るのですが、アブラムシはこの光を嫌がるのです。
4.防除作業

~除草剤を散布しています。

4.防除作業   風の無い日を選び、長芋の茎や葉にかからないよう土のみに慎重に散布していきます。
この先まだ生えてくる雑草は手作業で抜き取ります
4.防除作業 4.防除作業 播種から約2ヵ月後の生育状況です(7月30日)
4.防除作業    
4.防除作業 4.防除作業 播種から約2ヶ月半後の生育状況です(8月16日)
4.防除作業    
5.つる切り(10月下旬)
5.つる切り(10月下旬) 5.つる切り(10月下旬) 播種から約4ヶ月半後の生育状況です(10月18日)
葉が大分黄金色に変化してきました。
5.つる切り(10月下旬) 5.つる切り(10月下旬) 葉が黄金色に変化してくると、収穫期が近づいています。
収穫の7~10日前にはつる切りをします。
5.つる切り(10月下旬) 5.つる切り(10月下旬) 伸びたつるの根の部分をかまでカットしていきます
6.収穫作業(11月)

長芋の収穫作業は複数あり、ここでは長芋収穫専用のプラウという農機で土と長芋を堀り上げ、長芋を手作業で抜き取ります。(プラウ方式)
他にも長芋の隣を堀って溝を作り、溝の中に人が入って抜き取る作業(トレンチャ方式)などがあります。

6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 収穫前の畑です
支柱を抜いて、つるとネットを回収します
6.収穫作業(11月)   収穫開始です
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 右側のトラクターが収穫機で長芋を堀り上げ、左側のトラクターが牽引する荷台に載せていきます
写真右)後ろから見た作業の様子です
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 長芋収穫専用のプラウという農機です
写真左)横からみた様子です
写真右)土の中に入り込む瞬間です
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 土を落とし清掃した収穫機は、このような形になっています
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 長芋をすくい上げるように土ごと掘り上げられ、白いベルトの部分を上へ上へと運ばれていきます
6.収穫作業(11月) この様なイメージで長芋を掘り上げています
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 機械で掘り上げられた長芋を手作業により、
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 太さ・長さによって荒選別し、コンテナに入れて長芋に傷がつかないよう、丁寧に扱います
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 畑から収穫したばかりの長芋です
6.収穫作業(11月) 6.収穫作業(11月) 長芋の入ったコンテナをトラックに積み込み、選果場へと運びます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
1)畑で収穫された長芋が選果場へ運ばれます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます  
2)長芋が積まれたコンテナをフォークリフトで選別機械に載せます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
3)長芋はベルトコンベアに整列されて、機械で根の部分がカットされます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます  
4)水洗いで土を落とします
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます ベルトコンベアを流れて、
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
5)サイズや等級ごとに選別され、箱詰めされていきます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
6)輸送や作業による外傷を防ぐため、箱にオガクズ(木くず)を入れて出荷します
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
7)梱包機で自動的にバンドがかけられます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
8)梱包された長芋はパレットに積み上げられ、
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます 7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます
9)トレーラーやJRコンテナに積み込み、市場まで運ばれます
主に名古屋、大阪方面の市場へ出荷されます
7.選果作業~選果施設にて洗浄と選別が行われます