ビール大麦

大麦の栽培履歴

大麦はビールの原料であり、「ビール大麦」又は「二条大麦」と呼ばれます。
網走における大麦の栽培の歴史は古く、昭和初期より栽培されていました。
現在栽培されている品種は「りょうふう」と言い、北海道の総契約数量5,679tのうち網走は3,674tで、北海道の64.7%を占める一大産地となっています。

網走において、ビール大麦栽培が盛んになったのは、

  • オホーツク地帯における冷涼な気候が栽培に向いていること
  • 根菜類を主体とする大規模畑作経営の輪作体系に向いている作物である
  • 先輩たちの熱心な栽培に対する取組みと自助努力によることなどがあります。

ビール大麦はサッポロビール(株)との契約栽培となっており、14年3月に発売された発泡酒「北海道生搾り」の原料として使われ、好評を得ております。

「ビール」と「発泡酒」の違いは?
 
酒税法上、「ビール」に分類されるためには、使用できる原料は麦芽やホップ、米、とうもろこし、でんぷん等に限定されており、しかも麦芽使用率も約67%以上が要求されています。
一方「発泡酒」に分類されるのは、麦芽を原料の一部とした発泡酒を有する酒類で、ビールとしては使用できない原料を使用した場合や、麦芽使用率が約67%未満の場合です。

1.播種作業(4月上旬)

~約3日間をかけて播種します

1.播種作業(4月上旬) 1.播種作業(4月上旬)
1)グレンドリルと言われる播種機に、肥料とビール大麦の種子を入れます
1.播種作業(4月上旬) 1.播種作業(4月上旬)
2)手前が種子で、奥が肥料です
1.播種作業(4月上旬)  
3)播種開始です
1.播種作業(4月上旬)  
4)一度に19条を播く播種機です
施肥と播種を同時に行っています
1.播種作業(4月上旬)  
5)播種後、種子の深度が深すぎると生育を阻害するので、鎮圧ローラーで深度を一定の深さ(2~3cm)にします
2.管理作業

~病害虫防止など管理します

2.管理作業 2.管理作業
1)5月上旬芽が出揃いました(播種より20日後)
2.管理作業 2.管理作業
2)播種から1ヵ月半、すっかり青々しくなりました
2.管理作業 2.管理作業
3)7月上旬、穂が出揃いました(播種より2ヶ月半) 大麦のノゲが風に揺れて、畑の中で波打つように見えます
ビール大麦は左右に実がつく特徴から「二条大麦」とも言われます
2.管理作業 2.管理作業
4)7月中旬、穂がわずかに黄金色になってきました
(播種より3ヶ月)
2.管理作業 2.管理作業
5)7月30日の様子です
あと10日くらいで収穫が始まります
2.管理作業 2.管理作業 ビール大麦と小麦を比較してみました
同じ麦類でも形状がかなり違うのが分かります
(左:ビール大麦 右:小麦)
3.収穫作業(8月上旬)

~穂が黄金色になってくると、約1週間後には収穫適期となります

3.収穫作業(8月上旬) 3.収穫作業(8月上旬)
1)コンバインで麦を刈り取り、機械内部で実の部分だけを取り出します(脱穀)
3.収穫作業(8月上旬) 3.収穫作業(8月上旬)  
3.収穫作業(8月上旬) 3.収穫作業(8月上旬)
2)脱穀された麦はトラックに積んで、麦乾工場へと運ばれます
3.収穫作業(8月上旬) 3.収穫作業(8月上旬)  
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)

~畑で刈り取られた麦は、麦乾燥調製工場へ搬送され乾燥・調製されます

4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)   こちらが昭和麦乾燥調製工場です
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)  
1)トラックで運ばれてきた麦は最初に「計量棟」を通ります
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬) 4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)
2)計量棟で重量を計った後、麦のサンプルを採取し、「サンプル操作室」で麦の品質をチェックします
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬) 4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬) 左の写真は麦の発芽率を検査している様子です
TTCという溶液を浸して、胚が全て赤くなれば合格です
大麦はビールを製造する最初の工程に使われ、熱と水分により発芽させ、それにホップ等を加え発酵させて、ビールとなります
この事から、麦自体の発芽率が重要なのです
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬) 4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)
3)各トラックは、計量等が終了すると、麦乾燥調製工場へ移動し、トラックの荷台を上げて麦をホッパー(受入口)へ投入します
4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬) 4.麦乾燥調製工場での受入作業(8月上旬)