馬鈴薯

馬鈴薯の栽培履歴

馬鈴薯とはじゃがいもの事であり、その品種は全世界で2000種を超えると言われています。
品種により澱粉(でんぷん)の原料となるもの、カレーやシチューなどに使われる食用のもの、ポテトチップスなどに加工される加工食品用のものと、3つに分かれます。
網走では主に、澱粉原料用のコナフブキ・サクラフブキ・紅丸(べにまる)の3つの品種を生産してます。

〜澱粉ってなぁに?
一般的には「片栗粉」として扱われていますが、本来片栗粉とはユリ科の「かたくり」の地下茎から取ったデンプンを指します。
現在の市販されている片栗粉のほとんどは、ジャガイモのデンプンです。
網走には澱粉工場があり、収穫された馬鈴薯がこの工場で、「澱粉」に加工されます。

1.種芋の選別作業(3月下旬)

〜畑に播き付けを行う前に、種芋の大小や品質によって選別します
1)コンテナに入った種芋は、昨年秋から低温倉庫で保管してきました
2)コンテナの種芋を選別機にセットします
3)種芋はコンベアーにのって流れていき、
4)機械により、大・中・小と選別され、品質の悪いものが無いか一個ずつ確認します

大きいものは畑に播く時に、播種機で二つに切られて播き付けされますが、特に大きいものは、この選別作業時に手作業で切ります(3片から4片)

5)選別された種芋はミニコンテナに入れて、リフトで運びます
6)大きさごとにまとめられ、再び倉庫で保管します

2.種芋の播種作業(4月下旬)

〜播種作業は早朝6時から夕方6時まで、約1週間ほど行われます
1)ミニコンテナに入った種芋はトラックで畑へと運ばれます
2)播種機に種芋を入れて、横のタンクには肥料を入れます
3)播種作業開始!
4列同時に播種されます
4)種芋はカップに乗って流れていき、
5)2つにカットされて植えられます
6)円盤で種芋の上に土を寄せながら被せ(覆土)、続いてローラーで鎮圧されます
7)播種作業の様子
8)播種後の畑の様子

3.管理作業

〜農薬を使って病害虫や雑草を防ぎます
1)播種から約1ヶ月経ちました
2)播種から約2ヵ月後、草丈は約60cm、白い花が満開です(品種によって花の色が違います)
畝(うね)が一列一列盛り上がっているのが分かるでしょうか?

これは「培土(ばいど)」と言い、芋が土から顔を出して日に当たらないようにする為です。
芋は日に当たると葉緑素によって青くなり、品質が低下して大きくならないからです。

また、じゃがいもは土の下に伸びた茎(ストロンと呼び、図の白い部分です)の先っぽが丸く太ったものです。
ストロンは自分の陣地を広げようと、ぐんぐん伸びます。
しかし、土がふかふかしていないと伸びていけず大きくなれないことから、「中耕(ちゅうこう)」を行って、根周りの土を起こして柔らかくしてあげます

3)更に10日後、少し背丈が伸びました。
大きいもので、90cmはあります
4)更に10日後、1株抜いてみましたがまだまだ小さいです。
ストロンの先の小さい粒は、これから成長する芋です。
収穫は9月の上旬から始まります。

4.収穫作業(8月下旬〜11月中旬)

1)ポテトハーベスターという農機で収穫します
2)円盤部の前にあるプロペラ状のカッターで、馬鈴薯の茎を切りながら、
3)土の中から芋を掘り上げていきます
4)土と茎葉は横と後ろから落とされます
5)収穫機で取りこぼした芋は手作業で拾っていきます
6)芋はコンベアを流れて、タンクに溜まっていきます
この芋は、コナフブキと呼ばれる澱粉専用品種です
7)タンクが一杯になったので、収穫した芋を降ろします

5.受入作業(9月上旬〜11月中旬)

澱原馬鈴薯は工場の中で「澱粉」へ加工されていきます。

1)澱粉工場です
こちらに澱原馬鈴薯を積んだトラックが集まります
(左の写真は出来上がった澱粉を保管するサイロです)
2)澱原馬鈴薯を積んだトラックが待機しています
3)
左:トラックの重量を測定します
搬入時と降ろした後の重量差が原料重量です
右:澱原馬鈴薯をコンベアーに流します
4)澱原馬鈴薯が工場内へ流れていく様子です
操作室のモニターで、受入状況を常に監視しています
5)水洗いされた澱原馬鈴薯は、いったん貯留ビン(原料をためておく場所)にたまり、次の行程へ進むまで待機します
これは貯留ビンから原料が水を利用して、工場内へと進む様子です
6)ウルトララスプ(4台)という機械で、澱原馬鈴薯を砕いてすりつぶします
7)次にデカンター(2台)という脱汁機で、固形分(澱粉と粕)と水分(デカンター排水)を分離させます
8)GL(16台)という篩(ふる)い機で、4段階を経て澱原馬鈴薯の澱粉乳と澱粉粕(かす)を分離させます
9)セパレーター(3台)という機械で、澱粉を濃縮して澱粉の粒子と水分を分離させます
10)ハイドロサイクロンという機械で、澱粉を精製します
11)ドラム缶状の機械は真空脱水機(6台)で、液状化した澱粉乳から水分を脱水する装置です。
この過程で水分は約37%前後です。
表面の白く見えるものが澱粉です。
脱水された澱粉がカッターでドラムから剥がされ、
ベルトコンベアに運ばれて、
12)乾燥機(3台)で、熱風により水分を17.5%までおとします
13)澱粉を精粉機(2台)にかけています

すぐに袋詰めされるもの 澱粉保管サイロへ貯留されるもの

14)澱粉はオートパッカーという機械により自動的に袋詰めされ、量目の検査後、金属探知機を通り口封されます 1)高圧エアー輸送システムにより、澱粉は配管を通って澱粉保管サイロへ送られます


15)袋詰めされた澱粉は、ロボットでパレットに積み上げられ、倉庫に保管され、出庫を待ちます






2)5,000tも収容できるサイロが2基、高さが52.5mあり、天都山から斜里岳を望むと、こちらのサイロが見えます
加工された澱粉はサイロに保管され、一年を通して主に道外へ出荷されます
■ 澱粉工場の主な施設概要
 ・ 原料処理能力〜日量平均1,250t
 ・ 澱粉製造量〜日量平均220t
 ・ 平成17年度製品t数〜23,324t

16)種芋の植付けから約130日目、ついに馬鈴薯から澱粉ができました(1袋25kgになります)

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